2013年 02月 17日 ( 1 )

 

てくてく武蔵野(5)浜町から浅草へ

1月23日(水)。
『武蔵野探勝』をたどる会の初吟行です。

都営新宿線の浜町駅改札を出ると、

  おや、早いですね

と言いたそうな顔つきのHeroさんが立っていました。
以前浦安へ行ったとき、私は乗り継ぎに失敗して5分遅刻したのです。
でもその次に川越へ行ったときには30分前に着いて、珍しくHeroさんより早かったし、
遅刻は今のところその1回だけ(のはず)なのですけどね……。

今日の予定は、浜町公園から両国を経由して浅草まで。
最近参加人数が増えて、ファミレスに飛びこみで句会をするわけにはいかなくなってきました。
句会場を確保できたのが浅草なので、少しばかり長めの道中が予定されています。

3名ほどが時刻になっても現れないので、もしかすると、と公園方面への階段を上りますと――、

  あ、やっぱりみんな、中にいたんだな
  僕たち、寒いところで待っていたのに

その割ににこにこしているのは、通りかかった焼藷屋さんで「買物」をしたというYamaさんです。

Yamaさんは現役のビジネスマンです。
会社には休暇届を出して今日はれっきとした休日なのですが、
急な電話が入っても対応できるようにと、背広にネクタイの(吟行らしからぬ)お姿でのご参加です。

  初句会仕事を抜けて来た男   正子

ビルになってしまった明治座をちらりと見て、浜町公園へ。
入口すぐの広場では、なんと凧揚の真っ最中です。
80年前、虚子ご一行がやって来たときにも、「放心するほど」「夥しい凧」が揚がっていたと、
吟行録にあります。

〈字凧、絵凧、奴凧、鳶凧、虻凧、蟬凧、飛行機凧、こんな色々の凧がひよろひよろと揚り、飈々と揚り、翩翻と揚り、ふらふらと傾き、ぐるぐると廻転し、ペカペカとひるがへり、糸は縦横に空をわたり頭上を掠め、顔の前を横ぎり、子供等は駆けり、転び、寝そべり、男の子も居れば、女の子も居り、大人も居れば、相撲取も居り、そしてみんな凧に関心をもつてゐるのだ。(山口青邨)〉

凧揚なら浜町公園という伝統ができてしまったのかも。

  集まつてきていろいろの凧(いかのぼり)  正子
  子どもらに大川端の凧日和

今日来ていたのは、どこかの幼稚園の子どもたちでした。
ビニル袋に紐をつけた凧から、竹ひごの骨に和紙を貼って絵を描いた凧まで、全部手作りです。
糸がこんがらがってしまったり、芽吹き始めた枝にひっかかったり、
あたりは蜂の巣をつついたような音に満ち満ちていました。

  いかのぼり貸しておくれよとも言へず  正子   
  揚げなほす凧に救急絆創膏   
  子どもらの手作り凧の空低し

ゆるやかな空気の中を墨東へ渡り、両国へ。
ふっと佳き香りがすると、お相撲さんが近くを歩いていて、よそ者の私たちはその都度どきどきするのですが、
町の人たちは皆、当たり前の顔をしている不思議な空間。

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ゆっくりしたいところですが、タクシーに分乗して浅草へワープ。
浅草には先週の雪がまだたっぷり残っていました。

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  え、うそ、雪!? 

と、すぐに蹴りに行ったのは、湘南にお住まいのSatoさん。
お宅の近くには、かけらも残っていないのですって。
そういえば、ここより少し南というだけですが、浜町にも雪はありませんでした。

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句会を終えてもう一度戻ったら、ライトアップされていました。
昼間の浅草寺しか知らなかったな。
夜の観音さまに、もう一度わが家の受験生をお願いして、帰ることに致しましょう。

                                                (正子)

                        ♪
                        ♪
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by shinyurikara | 2013-02-17 19:20 | てくてく武蔵野