故きを温ね(20)雑草園〈3〉
2013年 08月 19日
玄関をあがると小さなホールがあって、左右に廊下が延びています。
右手は10畳の書斎、
左手が台所、風呂場です。
書斎であった和室には、ぎっしりと「夏草」の並ぶ棚や、庭に落ちてきた弾筒を花入れにしたもの、ドライフラワーとなった紅の花、……。
そしてこれはもしかすると、『雑草園』第1ページ、3句目の
かぶさりて火を吹きをるよ大火鉢
なのでは!? (と勝手に決めて騒いできた火鉢)
からくりのような、こんな細工物もありました。
最初はこう。
へ~んしん!
決して若くない女4人組でしたが、何か見つけては騒ぐので、
今日は賑やかでいいねえ
と喜ばれたのか、呆れられたのか……。
杉並区にあったころ、雑草園は2区画を占め、1区画分を庭にあてていたそうです。移築されたのちは、家屋はもとのまま、庭も窓から見える範囲の、敷石などはそのまま再現したそうですが、面積はかなり縮小された、とご自身も「樹氷」に属する俳人でいらっしゃる、雑草園守の男性が教えてくださいました。
青邨先生の目にもこう映っていたということですね。
鳥の餌台や、
こんな可愛いものも。
雪の季節にはすべてが雪に埋もれ、家屋も雪の残る3月までは閉ざされるのだそうです。
雪国へ付き随へる蟇 正子
初めての松島。
初めての雑草園。
初めての「後泊」付き、2泊3日の旅でした。 (高田正子)
♪
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右手は10畳の書斎、
左手が台所、風呂場です。
書斎であった和室には、ぎっしりと「夏草」の並ぶ棚や、庭に落ちてきた弾筒を花入れにしたもの、ドライフラワーとなった紅の花、……。
そしてこれはもしかすると、『雑草園』第1ページ、3句目の
かぶさりて火を吹きをるよ大火鉢
なのでは!? (と勝手に決めて騒いできた火鉢)
からくりのような、こんな細工物もありました。
最初はこう。
へ~んしん!
決して若くない女4人組でしたが、何か見つけては騒ぐので、
今日は賑やかでいいねえ
と喜ばれたのか、呆れられたのか……。
杉並区にあったころ、雑草園は2区画を占め、1区画分を庭にあてていたそうです。移築されたのちは、家屋はもとのまま、庭も窓から見える範囲の、敷石などはそのまま再現したそうですが、面積はかなり縮小された、とご自身も「樹氷」に属する俳人でいらっしゃる、雑草園守の男性が教えてくださいました。
青邨先生の目にもこう映っていたということですね。
鳥の餌台や、
こんな可愛いものも。
雪の季節にはすべてが雪に埋もれ、家屋も雪の残る3月までは閉ざされるのだそうです。
雪国へ付き随へる蟇 正子
初めての松島。
初めての雑草園。
初めての「後泊」付き、2泊3日の旅でした。 (高田正子)
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by shinyurikara | 2013-08-19 00:27 | 故きを温ね